<愛育班の歴史>
愛育班活動は、「社会福祉法人 恩賜財団母子愛育会」が昭和9年の設立当初より、取り組んできた事業のひとつです。
乳児死亡率を低下させるため、昭和11年より、乳児死亡率が著しく高かった農山漁村を「愛育村」「愛育班」として指定してその活動を支援、昭和19年には全国に及びました。当時の愛育班は、地域の女性が中心となり自ら新しい保健知識を身につけるとともに、近隣の妊産婦や乳幼児を見守り、助け、支えて、母子の健康づくりに貢献してきました。
そして戦中・戦後の混乱の中でも「愛育の灯」「愛育の心」を絶やさず、今日まで活動を続けています。
愛育班活動とは、子どもたちが健やかに生まれ育ち、病気・障がいがあっても、高齢になっても、住み慣れた地域で安心して暮らしていくことを目的とした住民の組織活動です。健康づくりは個人の努力と実践が基本ですが、一人ひとりで健康を守ることには限界があります。愛育班は、個々の様々な健康問題を自分たちの課題として、共に手を携え、支えあい、活動しています。
社会福祉法人 恩賜財団母子愛育会
昭和8年(1933年)12月23日の現在の天皇陛下御誕生を機に昭和天皇から伝達された御沙汰書をもとに、母子の保健と福祉のための事業を行うために昭和9年(1934年)3月13日に創立された団体。社会福祉法人組織である。東京都港区南麻布に本部がある。愛育病院や愛育幼稚園などを運営している。
社会福祉法人 恩賜財団母子愛育会 愛育推進部